山形県の温泉地 一覧&地図|主要11か所のマップ・泉質・宿数

山形県の主な温泉地は、この11か所です。強酸性でpH1.2台の蔵王温泉から、日本海の砂浜に面した湯野浜温泉まで、同じ県内でも湯の性格がまるで違います。開湯807年の湯治場もあれば、明治になって田んぼの井戸から湧いた温泉地もあります。

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山形県の温泉地マップ
山形県の温泉地11か所の位置関係地図(蔵王・かみのやま・天童・銀山・肘折・赤湯・小野川・白布・湯野浜・湯田川・あつみ)

地図の温泉地名を押すと、その温泉地の説明へ移動します(地図: © OpenStreetMap contributors)

山形県の温泉地 一覧(11か所)
温泉地 市町村 泉質 ここが特徴 宿の数
蔵王温泉 山形市 酸性・含硫黄-硫酸塩・塩化物泉 pH1.25〜1.6の強酸性。湯量は毎分5,700L 41軒
かみのやま温泉 上山市 ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉 上山城の城下町。7つの地区に湯が散らばる 20軒
天童温泉 天童市 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉 明治19年、田んぼの井戸から湧いた。将棋駒の町 13軒
銀山温泉 尾花沢市 ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 木造多層の旅館が川の両岸に並ぶ。条例で守られた家並み 8軒
肘折温泉 大蔵村 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 開湯807年。朝5時から朝市が立つ湯治場 17軒
赤湯温泉 南陽市 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 開湯1093年。公衆浴場が3つ、まわりはぶどう畑とワイナリー 10軒
小野川温泉 米沢市 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 小野小町の伝説。ラジウム含有量は国内有数 11軒
白布温泉 米沢市 含硫黄-カルシウム-硫酸塩泉 開湯1312年の奥羽三高湯。茅葺の母屋が今も残る 4軒
湯野浜温泉 鶴岡市 ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 日本海の砂浜沿い。共同浴場2つと無料の足湯 12軒
湯田川温泉 鶴岡市 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉 開湯712年。毎分1,000Lを加水も加温もせずかけ流し 8軒
あつみ温泉 鶴岡市 ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉 温海川の両岸に宿が並ぶ。駅から車で5分 6軒

※宿の数は、その温泉地に住所がある楽天トラベル掲載施設の数(2026-08-18時点)。数え方に幅が出るところは次のとおりです。蔵王温泉の41軒には、スキー場まわりのロッジ・ペンション12軒を含みます。かみのやま温泉は住所が上山市でも、蔵王坊平高原・蔵王山のペンションは温泉街から離れた別エリアなので除いて20軒としました。天童温泉の13軒には、温泉街に建つビジネスホテル3軒を含みます。泉質・開湯年は各温泉地の観光協会と宿の公開情報によります。

それぞれの温泉地について

蔵王温泉(山形市)

山形県でいちばん湯が強い温泉地です。蔵王温泉公式サイトの数字で、pHは1.25〜1.6。レモン果汁がpH2前後なので、それより酸っぱい水に浸かることになります。肌にぴりっと来る代わりに、湯上がりのさっぱり感はほかの温泉地と別物です。

湯量も毎分約5,700Lと多く、源泉温度は45〜66℃。開湯は1900年前と伝わります。スキー場と温泉街が一体になっているので、41軒のうち12軒はロッジやペンションです。旅館らしい旅館に泊まりたいなら、宿のタイプを先に絞ったほうが早いです。

かみのやま温泉(上山市)

山形新幹線のかみのやま温泉駅で降りて、そのまま歩ける温泉地です。開湯は1458年、沼地の湯で傷を癒やしていた鶴を旅の僧が見つけたのが始まりと伝わります。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉で、湯町・新湯・十日町・葉山・河崎・高松などの地区に宿が分かれて建っています。

上山城の城下町なので、温泉街の外に歩ける場所があるのがこの温泉地の強みです。宿の数は20軒。同じ上山市でも蔵王坊平高原のペンション群は車で30分ほど山を上がった別の場所なので、宿探しのときは住所を見ておくと間違えません。

天童温泉(天童市)

山形県内でいちばん新しい部類の温泉地です。明治19年(1886年)、鎌田地区で灌漑用の井戸を掘ったら温泉が出たのが始まりで、翌年にはもっと高温の源泉を掘り当てています。泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉。無色透明で、においもきつくありません。

将棋駒の全国生産のほとんどを占める町で、温泉街の足湯も駒の形をしています。山形駅から電車で20分ほど、山形空港からも近く、県内をまわる拠点にしやすい位置です。宿は13軒で、うち3軒はビジネスホテルです。

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銀山温泉(尾花沢市)

木造3階建て・4階建ての旅館が銀山川の両岸に向かい合って並ぶ、山形でいちばん写真で知られた温泉街です。この家並みは偶然残ったものではなく、1986年に定めた「銀山温泉家並保存条例」で守られてきました。泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩泉です。

宿は8軒しかありません。温泉街の中心部は車の乗り入れが制限されていて、日帰りだと駐車場から歩くことになります。夕方のガス灯が目当てなら、泊まったほうが確実です。

肘折温泉(大蔵村)

開湯は807年、2007年に開湯1200年を迎えた湯治場です。泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉で、塩化物泉のあたたまりと、炭酸水素塩泉の肌がつるっとする感じが同時に来ます。

いちばんの名物は朝市です。朝5時、まだ暗いうちから下駄の音が鳴りはじめ、近隣の人が採れたての野菜や山菜を並べます。宿は17軒と、これだけ山奥にしては多いほうです。朝市に間に合わせるには前日に入っておく必要があります。

赤湯温泉(南陽市)

開湯は1093年(寛治7年)。源義綱の一行が傷を癒やしたとき、湯が血で赤く染まったという伝説が名前の由来です。森の山源泉は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉で、硫黄のにおいがはっきりわかります。

温泉街に公衆浴場が3つあり、湯めぐりが安く済むのがこの温泉地の特徴です。まわりはぶどう畑で、歩いて行けるワイナリーが何軒もあります。宿は10軒。山形新幹線の赤湯駅から車で5分ほどです。

小野川温泉(米沢市)

小野小町が父を探す旅の途中で見つけたと伝わる温泉で、「美人の湯」として知られています。泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉、pH6.9のほぼ中性。化粧水に使われるメタケイ酸を多く含み、ラジウムの含有量は国内でも有数とされています。

米沢の市街地から車で15分ほどの、小さくまとまった温泉街です。宿は11軒。夏はホタル、冬は雪灯篭と、季節の行事が温泉街の中で完結する規模感です。

白布温泉(米沢市)

開湯1312年、鎌倉時代からの湯です。福島の高湯温泉・蔵王の高湯(=蔵王温泉)と並んで「奥羽三高湯」と呼ばれてきました。泉質は含硫黄-カルシウム-硫酸塩泉です。

宿は4軒だけ。そのうち1軒、西屋旅館は1829年に建てられた茅葺の母屋で、米沢市の重要景観建造物の第1号に指定されています。西吾妻山の登山口でもあり、天元台高原へのロープウェイもここから出ています。

湯野浜温泉(鶴岡市)

庄内砂丘の南のはしで、日本海に正面から向き合う温泉地です。海沿いに宿が並ぶので、部屋や風呂から夕日がそのまま見えます。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉。塩の成分が肌に膜をつくるので、湯冷めしにくい「あたたまりの湯」です。

共同浴場が上区・下区の2つあり、下区の浴場のそばには無料の足湯と飲泉所があります。宿は12軒。夏は海水浴場になるので、静かに過ごしたいなら時期をずらしたほうがいいです。

湯田川温泉(鶴岡市)

湧出量が毎分約1,000L。家庭の浴槽が200Lほどなので、1分で5杯分が湧き続けている計算です。湯田川温泉観光協会は、加水も加温も循環もしていないと明記しています。泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉(旧・含石膏芒硝泉)。

開湯は712年(和銅5年)、白鷺が傷を癒やしていたのが始まりと伝わります。宿は8軒の小さな温泉地です。4月下旬から5月下旬は孟宗竹(もうそうだけ)の季節で、各旅館が孟宗汁を出し、朝市では朝掘りのたけのこが売られます。

あつみ温泉(鶴岡市)

温海川の両岸に宿が並ぶ、庄内のいちばん南の温泉地です。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉で、切り傷や火傷、慢性疲労に効くとされています。

宿は6軒と少なめです。JRあつみ温泉駅から車で5分、日本海東北自動車道のあつみ温泉ICからも5分と、車でも電車でも入りやすい場所にあります。新潟から北上して庄内へ入る途中に寄れます。

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