※本記事にはプロモーション(広告)が含まれています。
2024年のお正月、母と二人で宮城・鳴子温泉の「元祖うなぎ湯の宿 ゆさや」に泊まってきました。部屋食と源泉かけ流し、この2つで選んだ一泊です。
創業380年、木造2階建ての本館が国の登録有形文化財という宿です。泊まったのは、その文化財の中にある特別室でした。
実際に泊まってわかった
ゆさやはのんびりしたい夫婦や親子で行く宿です。ぬるぬるの「うなぎ湯」と、朝夕とも部屋に運ばれてくる山里料理。派手さはありませんが、静かに過ごしたい30代以上の大人にちょうどいい落ち着きがあります。
空室を見る ›楽天トラベル
宿の場所とアクセスは記事の後半にまとめています。
※私が泊まったのは2024年1月3日で、写真と体験はそのときのものです。料理は「月替り山里料理」で月ごとに替わります。料金・評価は楽天トラベルの掲載情報(2026-08-05時点)です。予約リンクは一休.com・楽天トラベル・じゃらんの各宿ページに移動します。

- 私が泊まったとき: 2024年1月3日〜4日/大人2名1泊2食付/特別室「鶴の間」14.5畳・トイレ付/合計49,800円(1人24,900円)
- いまの料金目安: 素泊まり8,900円〜/1泊2食付18,600円〜(2名1室の1人あたり・時期により変動)
- 評価: ★4.2(321件)(風呂だけの評価: ★4.34)
- 部屋数: 全14室(和室12室はバス・トイレなし/和室2室はトイレ付。公式サイトより)
- 泉質: 低張性弱アルカリ性泉・硫酸塩泉・芒硝泉(楽天トラベル掲載情報)
- お風呂: 内湯「うなぎ湯」/離れの貸切露天「茜の湯」/共同浴場「滝の湯」(硫黄泉)の3つ
- 食事: 朝・夕とも部屋食が基本(個人客の場合。公式サイトより)
- 住所: 宮城県大崎市鳴子温泉湯元84
- アクセス: JR陸羽東線 鳴子温泉駅より徒歩4分
- 駐車場: 20台・無料(予約不要)

温泉街の情緒豊かな日本旅館。名湯うなぎ湯と硫黄泉の滝の湯に加え、自然に囲まれた貸切露天「茜の湯」の3つの温泉が楽しめる。— 楽天トラベル掲載の宿紹介文より
お湯 — 浴槽が2つ。ぬるぬるするほうが「うなぎ湯」
内湯には浴槽が2つ並んでいます。入ってすぐ分かるのは、片方が明らかにぬるぬるすること。こちらが屋号にもなっている「うなぎ湯」です。アルカリ性の湯で、肌の上を滑る感じが強く、同じ浴室に2つあるからこそ違いがはっきり分かります。
湯の色や質感はその日の湯量で変わる、と宿が断っています。私が入った日は、とにかくこのぬるぬるが印象に残りました。
公式サイトによると、うなぎ湯の源泉は90.2℃と高温で、浴槽の水を入れ替えるときだけ温度調整のために加水し、あとは源泉のまま。加温も循環も消毒もしていません。かけ流しの湯を目当てに行く価値がある宿だと思います。なお男女で浴室の大きさが違うため、時間帯で入れ替えになります。

離れには貸切の露天「茜の湯」があります。予約制で、チェックインのときに申し込む方式。到着順に埋まっていくので、入りたいなら早めに着くのが正解です。1組30分、朝は使えません。
※最終チェックインは17:30。これを過ぎると貸切露天が使えない場合がある、と宿の案内にあります。茜の湯が目当てなら、到着時刻は余裕をもって。
3つ目が、道を挟んだ共同浴場「滝の湯」。宿泊者には入浴券が渡されます。私は翌日に行きました。うなぎ湯とは違ってこちらは硫黄泉で、さっぱりした入り心地。1泊で性格の違う湯に2種類入れるのは、ゆさやに泊まる大きな理由になると思います。
この宿を予約する
鳴子温泉 元祖うなぎ湯の宿 ゆさや
8,900円〜 / ★4.2(321件・楽天トラベル調べ)
プラン内容と料金は予約サイトごとに異なります。
ご飯 — 朝も夕も部屋。正月にはおせち風のおかずが出た
ゆさやの食事は、プラン限定の部屋食ではありません。公式サイトが「個人のお客様はお部屋食が基本です」と書いていて、グループのときだけ宴会場に移る形です。探して選ぶ必要がない、というのは思っていた以上に気楽でした。

夕食は朱塗りのお膳で運ばれてきます。まぐろ・いか・白身の刺身、朴葉に包まれた焼き物、卵と海老の茶碗蒸し、もずくの小鉢、香の物。この日はずわい蟹の脚も付いていました。

味は全体に丁寧で、優しい味付けでした。派手に攻めてくる料理ではありません。そして量がちょうどいい。旅館の夕食は食べきれずに残すことがありますが、ここは最後まできれいに食べられました。
泊まったプランは「選べるメイン料理」で、夕食のメインを一人ずつ1品選べる仕組みでした。仙台黒毛和牛のしゃぶしゃぶ、あい鴨の山菜味噌焚き鍋、白身魚の豆乳鍋といった選択肢から、備考欄に書いて申し込みます。前日までに選ばないとお任せになるので、予約のときに決めておくのがおすすめです。

朝食も同じく部屋でした。私が泊まったのは1月3日、正月のさなかだったので、おせち風のおかずを出してくれました。焼き鮭や温泉玉子、いくらと大根、きのこの汁物と並んで、正月らしい一皿が加わる。季節に合わせてくれるのがうれしかったです。
そして、この宿でいちばん覚えているのが朝食のあとのコーヒーです。宿のご主人が一杯ずつ淹れてくれたもので、カップはノリタケだったと思います。旅館の朝食後に出るコーヒーで、味のほうを覚えているというのは、私はあまり経験がありません。
部屋と建物 — 文化財の中の「鶴の間」で、小説を読む

本館は木造2階建ての純日本建築で、国の登録有形文化財に指定されています。廊下は片側が障子、反対側がガラス戸で、天井から行灯が下がっています。歩いているだけで時間の層が見える建物です。
泊まったのは特別室「鶴の間」。14.5畳でトイレ付き、この部屋自体が登録有形文化財に登録されています。二人には十分すぎる広さでした。

広縁には窓に向かって椅子が2脚とテーブル。ここで小説を読んで過ごしました。窓の外は温泉街の屋根と、その向こうの山。観光に出ずに部屋でのんびりする、という滞在の仕方ができる部屋です。

正直に書くと、築年数の古い木造建築なので、泊まる前は寒さや傷みを少し心配していました。実際は古さがまったく気になりません。手入れが行き届いているのが分かる建物です。

館内のあちこちに生花が生けてありました。こういうところに、手が入っている宿かどうかが出ると思います。
こんな人におすすめ(と、知っておくといいこと)
のんびりしたい夫婦や親子に向く宿です。年齢でいえば30代以上、静かに過ごしたい人。館内に賑やかな設備はありませんし、そもそもそういうものを求めて行く宿ではありません。部屋でごはんを食べて、ぬるぬるの湯に入って、広縁で本を読む。それで一日が終わる贅沢が好きな人なら合うと思います。
予約前に知っておくといいことを3つ。
- トイレ付きの部屋は2室だけです。全14室のうち12室はバス・トイレなし。部屋にトイレが欲しいなら、特別室「鶴の間」のようなトイレ付きのプランを選んでください
- 貸切露天「茜の湯」は到着順。チェックイン時の予約制で1組30分、朝は使えません。最終チェックインの17:30を過ぎると使えない場合があります
- 飲み物の持ち込みは1室1,620円、入湯税は別途150円。全室禁煙です
楽天トラベルの項目別評価を見ると、風呂(★4.34)と食事(★4.39)は鳴子温泉郷27軒の平均を上回り、部屋(★3.85)と設備(★3.56)は下回っています。設備の新しさを数字にすると、たしかにそうなるのだと思います。ただ、私が泊まって残ったのは湯と食事とあの建物のほうでした。
場所とアクセス
🟠=ゆさや旅館 / 🔴=鳴子温泉駅 / ピンを押すと楽天トラベルが開きます(地図: © OpenStreetMap contributors)
鳴子温泉駅から徒歩4分。温泉街のなかにあるので、共同浴場「滝の湯」も歩いてすぐです。車なら20台分の無料駐車場があります。
よくある質問
Q. 部屋食はプランを選ばないとだめですか?
A. 公式サイトでは「お食事は朝・夕ともお部屋食が基本」とされています(グループのお客様は宴会場)。部屋食のプランを探す必要はありません。
Q. 「うなぎ湯」というのはうなぎ料理のことですか?
A. お湯の名前です。アルカリ性でぬるぬるした湯ざわりから来ています。内湯には浴槽が2つあり、ぬるぬるするほうがうなぎ湯です。なお、うなぎを食べる2食付プランも別にあります。
Q. 共同浴場「滝の湯」には入れますか?
A. 宿泊者には滝の湯の入浴券が渡されます。うなぎ湯とは別の硫黄泉で、さっぱりした湯です。私は翌日に行きました。
Q. 貸切露天は予約できますか?
A. チェックインのときに申し込む予約制で、到着順です。1組30分、朝は利用できません。確実に入りたいなら早めのチェックインを。
【鳴子温泉】ゆさや旅館に泊まってきた まとめ
ぬるぬるのうなぎ湯、朝夕とも部屋に来る山里料理、そして手入れの行き届いた文化財の部屋。この3つが揃っている宿でした。母と二人、正月の一泊でしたが、静かにのんびりするという目的にはよく合っていたと思います。
鳴子温泉郷は泉質の種類が多いことで知られる土地です。ゆさやに泊まって滝の湯にも入れば、それだけで性格の違う2つの湯に浸かれます。湯めぐりの起点としても、悪くない場所だと思います。
この宿を予約する
鳴子温泉 元祖うなぎ湯の宿 ゆさや
8,900円〜 / ★4.2(321件・楽天トラベル調べ)
プラン内容と料金は予約サイトごとに異なります。
あわせて読みたい
- 【鳴子温泉】鳴子峡の紅葉に近い宿6選 — ゆさやを含む6軒を、鳴子峡までの距離で比べています
- 【鳴子温泉】部屋食プランが狙える宿3選!貸切風呂が無料の宿も — ゆさやを含む鳴子の部屋食の宿を、料金や評価で比べるなら
- 【鳴子温泉郷】源泉かけ流しの宿6選!乳白色・うなぎ湯・自家源泉の名湯 — 鳴子の湯を質で選ぶなら
- 【鳴子温泉】宿20軒を全部比較 — 鳴子の宿を一覧で見たいときに
- 【宮城県】部屋食で泊まれる温泉宿まとめ — 秋保など、宮城のほかの部屋食の宿も




コメント